薬局パレットライン事例紹介 – グリーンメディック様

大阪府豊中市を中心に4店舗を展開するグリーンメディック薬局様。処方せんに基づいて調剤するだけの薬局から脱却し、地域の健康全体をサポートするインフラを目指しています。

薬局パレットは調剤薬局が健康から病気まで、点ではなく線で支えるためのITプラットフォーム

グリーンメディック薬局 多田 耕三先生株式会社グリーンメディック 代表取締役 / 豊中市薬剤師会 副会長

「薬局パレットライン」を導入目的は?

人の生活、人生は一連のつながった線であり、これまでの調剤薬局はその一部分、しかも病気の人が薬局に来たときだけの「点」しかフォローができませんでした。それでは、本当の意味で健康をサポートしているとは言えません。グリーンメディック薬局は地域の方の健康から病気までトータルサポートができるハブにしたいと考えています。
「点」と「点」をつなげて「線」にするためには、ITを活用したプラットフォームの存在は欠かせないと僕は思っていました。来局者がどこにいてもつながることのできる「薬局パレット」アプリは、その点でとても有用なツールでした。人はやっぱりコンビニエンスが好きです。ですから、薬局は立地やサービスなどが便利でないと来局してもらえませんし、サービスも簡単でわかりやすいものでないと使ってもらえません。その中で、“アプリ”はとてもコンビニエンスなツールですよね。

一斉配信機能はどのように活用されていますか?

 月2回開催しているイベントの告知は必ず配信しています。「薬局パレット」アプリがなければ、イベントの告知方法は店内の掲示しかありません。それでは、来局しない限り、情報が届くことはありません。来局しなくても、家にいても、プッシュ配信で情報を届けられるところがとてもありがたいです。開封率が50%と、メールで配信するよりもずっと開封率が高いのも特徴です。
 だからこそ、求められている情報を丁寧に配信していきたいと考えています。イベント情報以外ですと、今は地域の学級閉鎖の情報を配信しています。利用者がどんな情報を求めているのか、まだまだ模索中ですが、薬局の宣伝だけでなく、行政の情報や家族のことで知りたい情報を僕ら専門家が情報提供してあげられるような配信にしていきたいです。
利用者の反応もぜひ聞いてみたいと思っています。一斉配信機能を使えば、簡単なアンケートをとることもできますね。配信した記事に「いいね!」のボタンがあれば、より利用者の反応を見ることができるのではないでしょうか。

「薬局パレットライン」導入の効果はありましたか?

 処方せん送信数がどんどん増えています。その反面、従量課金ですので、かかる費用も増えるのは事実です。それは損なんじゃないかという議論になるかもしれませんが、処方せんの絶対数が確実に増えていますし、広域からの処方せんを応需していますから、明らかに投資分は回収できています。これは、いわゆるビジネスモデルの典型的な成功パターンなんです。利用者からも「むちゃくちゃ便利!」という声も寄せられていますから、間違いなく費用対効果がありますね。

どのような患者さんが「薬局パレット」を使われていますか?

 薬局パレットアプリの利用者は、子育て世代の母親や30~50代までです。60代以降の来局者に利用してもらうのはやはり難しいです。ただ、ITネイティブ世代である今の30代が10年後には40代になり、生活習慣病などのことを真剣に考えなければならない世代になります。その時のために、今は来局者層の中で少ないかもしれない若年世代に薬局パレットを普及させておくことは不可欠です。
 また、60代以降の方にはご家族からのアプローチが効果的です。60代の方のお子さんの世代となるとやはり30代。子という下流から親世代の上流へとアプリの利用を促せる可能性もあります。今は30~50代までの利用者が多いですが、まずはこの世代の方が使ってくださることが、ゆくゆくは高齢者まで広がるきっかけになるだろうという期待を持っています。

「薬局パレットライン」を活用した、調剤薬局としての展望を教えてください。

 開局当初、僕は漢方薬の薬局製剤に取り組んでいました。当時は完全にアナログで、患者さんの背景や生活をお聞きして、私の知識や経験、感覚を駆使して製剤を行っていました。しかしこれはとても属人的で、すべての薬剤師がすぐにできることではありません。それではダメなんです。すべての薬剤師が平均的に一定レベル以上の調剤業務ができなくてはいけない。徹底して患者さん目線に立ち、貢献する方法を考えられるようになるのはそれからです。そのためには、ノウハウを簡単に可視化できるITを使ったインフラがなくてはならないのです。
 薬剤師ができること、しなければならないことはすべての薬剤師ができる。その上で、当局の薬剤師には、それぞれのパーソナリティに基づいたパフォーマンスを発揮してもらいたいと思っています。今後は、アプリに「薬剤師ランキング」機能も追加して、個々のパフォーマンスが可視化される環境も作っていきたいと考えています。
 ITはプラットフォームであって、今ある業務を便利にしてくれるツールではありません。プラットフォームは業務そのものを変えるものです。ですから、ITを導入して活用していくためには、業務フローや薬剤師自身の考え方は徹底的に変えていかなければなりません。人間にしかできない部分、つまり、ものを考え、ファシリテートできるようになるのはプラットフォームを整えてからの話だと思います。

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